本日は梅雨の足休めでございます。雨水を充分に含んだ土は植物にとって楽園となるところでしょう。この頃は雑草の成長も極端に速く、草取りをして後ろを振り返るともう新たな雑草が成長している程です(はやすぎだろっ!)。当店の見本鉢や花壇の中にも雑草達が暴れ始めております。こうなると何時も始まるのがスタッフTとの「雑草論」である。

バラ鉢に生えた「カタバミ」

地面を這いどんどん広がる

 

 

 

 

 

 

私が鉢の雑草を抜いていると彼は私の背後から不気味に近寄り「お前また草を抜いておるのか?」と声をかけてくる。「あー、抜いておるがそれが何か?」私は振り向きもせず内心「またか」と思いながら言葉を返す。

Tはフンッと鼻で笑いながら話を続ける。「お前さー、植物好きとか言ってるわりには、ためらわずに草抜くよなー。」

「やはり来たか」と私はうんざりしながら返事もしない。

「お前さー、その雑草を見て綺麗だとか良いとか感じないのか?抜く理由はなんだ?」Tは無表情で問い続ける。

私は面倒だと思いながらも答える事にする。「あんたの言っている事を間違いだとは思わない。むしろ大切な感覚だとすら思う。ただ雑草が無い方が綺麗だと感じる人間が多いので、私は抜く事にしているだけだ。」

「はーっ」っと今度は気だるそうに溜息をつきながらTは口を開く。「草がある方が自然な事だろ、売ってる花は大事にするくせにその辺に生えている雑草は必要無いのか?」

「だからそう言うのとは違うって前にも言わなかったか」私はようやくTの方を向いた。Tは相変わらず無表情に突っ立っている。私はしゃがんだ体勢で背の高いTを見上げたまま話を続ける事にする。

「多くの人は雑草があるから雑草が無い場所を綺麗と感じるのだと思う。この世に雑草が無ければ雑草が無いのが当たり前なのだから、雑草が無い場所を綺麗だと感じる事はないだろう。だから雑草のおかげで多くの人は雑草の無い場所を綺麗だと感じるのだと思う。だから雑草は無ければいけない大切な存在だ。」

Tは「は~」と言う顔で私を見下ろしている。「まー、雑草が無ければいけないと言うのは俺の意見と同じ・・・・・・か?」と頭を混乱させれたTはあいまいな返事をしていた。

「だから俺は多くの人派なんだ。あんたが少数派それだけだ。まー、多分この雑草がこの世から絶滅するような事があれば、誰も抜く事はしなくなるだろうがね。」と言って私はTを見直した。Tは何時も頭を丸めて坊主頭だ。それを見て私は可笑しくなって笑った。

伸びる草を抜く私を見て「なぜ抜くんだ?」と質問してきたTは伸びる髪を綺麗に坊主頭にしてしまう。逆に草を抜いてサッパリさせている私の頭は伸び放題のボサボサだ。今度こいつに「なぜ頭を丸める?」と質問してやろうかと思いながら、草抜き作業に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログでも良く紹介している「ミニミニバラ園」はTとの共同作製です。Tの意向もあり極力、雑草は抜かないように手入れをしています。雑草も風景の1部と考えて育てています。

 

 

 

 

 

 

 

 

背が高くなってしまった雑草は剪定を行い短くピンチします。

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん苔もそのままで削りとったりはしていません。色々な角度で植物を見てみるのも園芸の楽しみですね。

ブラックドッグ・セレナーデ

 

 



  1. It‘s quite in here! Why not leave a response?