それは10月の優しい金木犀の香りがグリーンファームを包んだそんな日だった。

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「いや~随分休んじゃったな~」

1年前、第三レポート隊入団初日で姿を消したカエル男は性懲りもなく隊の本部に立っていた。

「隊長、怒ってないかな~」

ふてぶてしくもカエル男はあっけらかんとした表情で心にもない言葉を口にしていた。

「あっ!隊長!!」

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「お久しぶりです!隊長もお変わり無い・・・・」

「隊長~っ!どうしたんですか~、カエルになっちゃったんですか!何でカエルになんか~!」

カエル男は変わり果てた隊長の姿に動揺と悲しみを隠せないでいた。

「おいっ!カエル男!」

隊長の声だ。

「隊長、まだ話せるんですね、よっかた~」

カエル男の表情は少し安堵へと変わっていた。

「おい!カエル男!こっちだ!」

隊長の声はどうやらカエル男の後方からのものだった。

「えっ!」

カエル男は慌てて振り返った。

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そこには紛れもない隊長の姿があった。

「誰?」

カエル男なりのごまかし方だったのかもしれないが、社会はそうはいかない。カエル男は3時間半の説教を受けた。

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「今回、お前を呼び戻した理由なんだが・・・」

隊長はカエル男が居ない間に起こったこれまでの経緯を語った。

結局、グリーンファームは謎の集団でも悪の集団でもなく、緑のあるすばらしい世界を伝えるため植物を販売しているお花屋さんと言う集団だった事。そしてその後、このグリーンファームを狙う集団があると知ったこと。そして、隊長率いる第三レポート隊が何故かこの集団と戦っていると言う事。

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「で、カエル先輩、その集団はどんな集団なんですか?」

カエル男は中でもまだやる気のありそうなカエル先輩にその集団の全貌を訪ねた。

「ん~、しらね~よ~、会ったことね~もん」

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「・・・・・」

 

 

 

 

 

「た、隊長・・・・」

カエル男は不安げに隊長へと目を移した。

「ま~、あれだな~、とにかく調査に出て、この悪の集団の正体をレーポートしてもらいたいな~、なんてな~」

隊長らしくない、ふにゃふにゃっとした感じでカエル男の出発を促した。

カエル男は先輩たちを恨めしそうに横目で追いながら隊を後にした。

カエル男の足取りは前回とは違った重たさを感じていた。

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「まーとにかくレーポートして早くカエル女のもとへ帰ろう」

「・・・」

「カボチャ?すごい量のカボチャが・・・まさかっ!カボチャ爆弾か!?あの、カボチャと油断させてドカ~ンってなるやつか・・・」

っと、その時、一つのカボチャが転がった。

「いっ!!爆発するつ!!」

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「笑ってるよ~っ、カボチャ笑っちゃってるよ~っ!爆発しないよ~っ」

どうやらハロウィンで使用するカボチャだと理解したカエル男は次の場所へと急いだ。

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「あっ!テントウムシ。食べたい・・・」

なっと言う前にカエル男の舌はテントウムシを捕らえていた。

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「ぺっ、ペッ!!何だこりゃ、テントウムシじゃないぞ・・・作り物だ!罠かっ!罠だっ!こんな巧妙な罠を仕掛けるとは!!」

カエル男は辺りへの警戒を強め、一通り自分の周辺を目で追った。

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「これかっ!」

「プランツピアス・・・貼るだけで楽しくなります・・・ならないよ~、間違って食っちゃったよ~、蛇にピアスみたいなフレーズやめてよ~!!」

カエル男はがっくりと肩を落とした。

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「あ~、もう、だから帰って来たく無かったよ~、厄年かな~、疲れたな~」

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カエル男は季節の花の横を抜け、最後のレポート場所へと向かっていた。

「あっ!」

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「こ、こんにちは、私はカエル男と申します。貴方は・・・」

初めて出会う種族にカエル男は止まっどった口調になっていた。

「・・・・・」

その種族に反応は無い

「あの・・・」

言いかけたカエル男の言葉をかき消すように隊長の声が割って入った。

「カエル男、だめだっ!近づくなっ!!」

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「た、隊長~、どうしたんですかっ!?なぜ、ここへ?」

カエル男はこの急な展開に反応しきれず、ただ立ち尽くし隊長を眺めた。

「そいつはパンプキングっ!グリーンファームを狙う悪の集団だっ!」

隊長からの衝撃的な言葉にカエル男は返す言葉が出てこない。

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そんなやり取りを尻目に、パンプキングはカボチャを取り出しポトリと地面に置いて去って行った。

「なっ、何だ!!」

カエル男は走り去るパンプキングを追うか置かれたカボチャを確かめるか、迷っている間にパンプキングの姿は見えなくなっていた。

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「隊長、これまさか・・・・」

「カボチャ爆弾だな・・・」

「・・・・」

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「本当にあったのか~いっ!」

 

 

 

 

 

「う、う~ん・・・」

しばらくしてカエル男は体を起こした。あちらこちらが痛い。

カエル男は隊長を探した。まだ煙やホコリで視界が悪い。

「隊長~、大丈夫ですか~」

カエル男は這いつくばりながら、隊長の方へと近づいた。

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「隊長っ!!」

隊長を見つけたカエル男は無事を確認するかの様に大声で声をかけた。

「ぴょん吉か・・・・」

「えっ!!」

カエル男は一瞬後ずさった。

「なぜ、俺のオタマジャクシ時期の名を・・・・」

隊長はカエル男の顔を見ると優しい顔で笑った。

「ま、まさかっ!・・・・カエル父さん・・・・」

「大きくなったな・・・、無事で良かった・・・・」

隊長はゆっくりと目を閉じた。

カエル男は無言のままカエル父さんを見つめていた。

ニオイザクラのかすかに香る、そんな日に・・・・

 

お・し・ま・い・・・

本当におしまい!!

だってちゃんと店の紹介できないんだもーんっ!!

なので、やっぱりお店に来て実際に見てください。

ブラックドッグ・セレナーデ

 

 STAFF

出演

 カエル男

 カエル隊長

 カエル先輩達

 パンプキング

 カエル女

 

 脚本・カメラ

 ブラックドッグ・セレナーデ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



  1. It‘s quite in here! Why not leave a response?